〜シンガポール街歩き〜 チェンドル(Chendol)食べ比べ

前回、シンガポールには「パンダンリーフ」を使ったデザートが沢山あると書いた通り、今日は「緑のにょろにょろスイーツ」『チェンドル』について。

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 ↑マーケットで見たパンダンリーフ(たぶん)


かき氷にココナッツミルク・甘さ控えめの小豆・パームシュガー(ココナッツシュガーの様な茶色いお砂糖)・そして緑のにょろにょろ=チェンドルをかけるアジアンスイーツ。

 

チェンドルの緑色はパンダンリーフから出ていて、独特の甘爽やかな味や香りがする。(バニラとレモングラスを足したように感じる。)

米粉から作られているけど弾力はほぼ無く、とても柔らかな白玉ゼリーのような食感。

 

シンガポールでは屋台村「ホーカー」で2SGDくらい(160円)の気軽さ。

食感や温度帯は「あんみつ」に近いけれど、手頃さで言えば「鯛焼き」かな?

 

これはシンガポールでなく、マレーシアの始まりの街「マラッカ」で産まれたデザート。東南アジア全域で食べられているそう。
ちなみに、ベトナムでは「緑のにょろにょろ」はこのスタイルではなく、ドリンクで飲むそう。(タピオカドリンクみたいなものかしら?)


シンガポールもマラッカも港町で、海峡植民地となった場所。(ヨーロッパが高価な香辛料を求めて立ち寄り場所とした港町)

同様に拠点とされたマレーシアの「ペナン」でも上記のかき氷スタイルのチェンドルが定着している様。

マラッカで食べた人が他の町でも食べたがったり、マラッカで人気だからと他の町でも販売してみたりして広がったのかな?


シンガポールでは2種類(+@)のチェンドルを食べ比べ。(マレーシアのマラッカ、ペナンにもこの後向かうので各地の味も食べ比べしたい!)


●「チャイナタウンコンプレックス ChinatownComplex」にある「Old Amoy Chendol」

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おばちゃまが屋台村(ホーカー)で営む「チェンドル」1品勝負のお店。

1個2SGD

それぞれの素材へのこだわりが英語でも掲示されている。

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ここの特徴はたっぷりのココナッツミルク(搾汁もおこなっているよう)と適度な甘さ。

パーツごとの風味がどれもしっかりと強く、味の重なり合いを楽しめる。

 

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日本産を使用しているという小豆はほんのり甘さがあり、パームシュガーのコクや個性、チェンドルからしっかり感じるパンダンリーフの香りが素晴らしい。

(採算取れているのかしら・・・!)

 

 

●「トア・パヨー Toa Payoh」にある「ダヴデザート Dove Desserts」

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中心地からは少し離れる地域にある屋台村(ホーカー)にあるお店。

元々ご両親が営んでいたお店をデザート好きの現店主さんが引き継ぎ、いろいろなチェンドルを食べ歩いた上で「これぞ」なものを提供しているそう。

1個1.80SGD(150円くらい)

ここは住宅地の人気ショップで15時ごろ訪れたところ、お客さんが次から次へも。

 

ここの特徴は自然な優しい甘さ。1個ペロリと食べられちゃう。

パーツそれぞれの風味が穏やかで日本人でも受け入れやすいのではないかな。

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↑チェンドルは隠れていた!


チェンドルは柔らかくパンダンリーフの香りも穏やか。無糖の小豆にクセの弱いパームシュガーで全体の調和を楽しめて、

チェンドル初心者の私は、1個目のお店のものよりも好み。

 

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デザートの種類がたくさんあるので、1人で2個も食べられるかも?と思ったり。

 

ちなみに、このお店では物珍しさから「チェンドルwithドリアン」も注文。

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ドリアンが乗ると「オー!ドリアン!」という感じで、味わいとしてはドリアンに支配される。きっと現地の方はお好みなのでしょう。

 

 

はじめは「緑のにょろにょろなんて食べたく無いぞ」と思っていたけど、旦那さんに物は試しとけしかけてもらい食べてみたら、あんみつ好きの私としては大括りでは似たものを感じ、ちょっとファンに。

各地各店での食べ比べの楽しさがあるデザートだから、東南アジアでは色々試し続けたいと意気込んでいる。