〜マレーシア クアラルンプール街歩き〜 美しきイスラム美術館とヒンドゥー教の聖地バトゥ洞窟

ある日、クアラルンプールの少し外れ、自然の中にある「マレーシア・イスラム美術館」へ。

 

仏像や仁王像など仏教美術は好きですが、イスラムの美術はほとんど見たことがなく。

偶像崇拝を認めず、建築や身の回り・宗教グッズなどの美しさを高めた、イスラム教。(自分解釈入ってます。)その美術館というのは未知の世界で興味があるぞ、と行ってきました。


もう、ここはクアラルンプールイチオシです。入り口には世界中にあるモスクや宗教建築の模型。

南米にある泥?砂のモスクや、中国の和風建築。もちろんメッカやダージ・マハル。アルハンブラ宮殿も。


アブダビウズベキスタンのモスクが美しく「ここ行きたいね!」と旦那さんと盛り上がりました。

↑遠足かな。かわいい。


そして教典コーランのデザインの美しさ。手書きです。


建物自体もモスクを模していて美しい。


ほかにも刀や巻物入れ、装身具。

↑ミラーカバー

ホロスコープ

↑真珠製の入れ物

コーランのカバー

↑注ぎ口が

↑お皿にトルコ石


もちろん、金品価値として高い石や金属を使っている貴重さもすごいのですが、手作業の跡や息吹をそこかしこに感じる展示品が多く、そこに価値を感じました。

世界各地で古くから沢山の人に大切にされてきたものがここに集まり残っている。守ってきた人の気持ちの尊さを思い、厳かな気持ちになりました。

(単純にとても美しいのです。)

 

 

続いて、クアラルンプールからタクシー(Grab)で30分くらい(といっても日本円で500円くらい)乗り、"マレーシアでの"ヒンドゥー教の聖地と言われているバトゥ洞窟へ。

 

↑頭に水を3ケース


果てしなく続く階段、カラフルな造形物、インド人、観光客、猿、鳩、鶏。

インドの方は一部裸足で登っていました。なにかいわれがあるのでしょう。


階段の上に洞窟、神秘的と思いきや、ヒンドゥー教の神様はとてもカラフルです。神話のワンシーンを描いているのだとか。

↑猿の親子

 

ものの本によると、ヒンドゥー教は色々な神をまきこみながら大きくなったとかで、三大神やガネーシャの他にも神様がたくさんいます。

(日本で有名な象の顔の「ガネーシャ」。破壊の神シヴァが外出中に、彼の奥さんの垢からできた息子。

奥さんに命令され、入浴中見張っていた。誰も中に入れるなと言われ、シヴァのことも入れず(シヴァと面識がない)。怒ったシヴァは首をはね、真実を知ったシヴァは可哀想だから、と近くにいた象の首をはね、移植したとか。。。それぞれ神の逸話がユニークなんだそうです)


と、イスラム教もヒンドゥー教もちっとも詳しくないのですが、教え自体やそれを守る・崇拝する人々の心を想像し、なんといえば良いか、少し心が静かになるのを感じました。