仙台へ

日光に行ってきたんですけどね、その前の楽しい思い出も書き留めなくっちゃ。過日2月の下旬のこと。夫婦で好きなアーティスト、土岐麻子さんのライブへ行くためにはじめての宮城県仙台へ。那須塩原からちょうど1時間ほどで東京へ行くのと同じくらい。

ぶあつくてやわらかい牛タンをおいしくいただき(司西口店)、商店街をぶらぶらののち、伊達政宗公の霊廟(昔の豪華なお墓)である瑞鳳殿へ、お疲れの夫を宿にのこし「カズノリイケダ」でケーキを買って、舌鼓ののち、ライブへ。奥にあるのは曲がりネギ。地域柄の根腐れが起こらないようにわざと曲げて栽培するそう。存在すらそれまで知らなかった…。曲がるストレスでやわらかく甘くなるそうな。この商店街、どのお店もやたらプライスカードに手が込んでいた。立体的な数字。ところで、私は歴史に全く明るくなく時系列が頭に入っていない。が、仙台の瑞鳳殿とリアルタイムで行ったばかりの日光東照宮が近い時代の建物なんだろうな、とはさすがに分かる。ビビットな色彩で手が込んだ装飾。第一「霊廟」を作る時代というのは短かったようだ。好きな時代。桃山文化(南蛮文化)の流れを汲んだ「寛永文化」なんだとな。と調べていたら「東照宮は悪趣味で日本的美意識から外れている」という意見もあるんだそうな。その対極と言われるのが京都の桂離宮とな。行ってみたい。

カズノリイケダは仙台の洋菓子店。ふるさと納税で焼き菓子を頼んで美味しかったので訪問が楽しみだった。サダハルアオキ出身のシェフなのでフルーツケーキを楽しみにしていた(フルーツケーキは青木氏が自身のお店を開いたきっかけのスペシャリテ)中力粉か?強力粉か?強めの生地にたくさんのフルーツ。個々のフルーツではなく洋酒でまとめた味で大人味だった。

ライブはトワイライトというアルバムや過去の歌からも。好きな「Valentine」や「チョコレートコスモス」が聞けてうれしい。生歌はいいなぁ。じんとした。夫と今年もライブに来られてうれしい。土岐さん、私が好きになったときは今の私と同じくらいの年齢だったのだろうか。今彼女はアラフィフなわけで、ファン層もアラフィフで、意外と男性が多く、ちょっとほのぼのとした気持ちになる。夕飯はMCの話題にのぼった「せり鍋」青菜の根っこのおいしさ。写真のとおり根が長い。2003年ころから「せりの根っこおいしい!」と気がついた農家の三浦さんがせり鍋という食べ方を提案しはじめたのだとか…根っこの土を落とすのは大変だから家庭でなく飲食店向けに売ることにしたというエピソードが印象的。せり鍋興味があったけど、渋いメニューなので「夫興味無さそうだな」と思っていたが、MCで話してくれたおかげで夫も興味をもち食べられてよかった。後日、福島の白河に遊びに行ったときにせりが売っていたので自宅でもせり鍋を楽しんだりして。

そんな一日目。仙台駅近くにご宿泊。