秋のはじめの京都観光 あんみつ中心に食べもの編(月ヶ瀬・㐂み家などなど)

随分前の日記。旅行のはじめに茨城から関空に行く道すがらの日本旅行。京都だけ書いていなかった。細かなデティールが思い出せない…もっと早く書けばよかったですね。

京都には1年前くらいから行きたい欲がむんむん高まっていた。この文庫本の影響であります。

何度でも食べたい。 あんこの本 (文春文庫)

何度でも食べたい。 あんこの本 (文春文庫)

  • 作者:尚美, 姜
  • 発売日: 2018/03/09
  • メディア: 文庫
 

京都に行って実感したことだけれど、和菓子、楽しいです。

洋菓子の類はコンビニから高級店まで10年ほど散々食べてきたので大きな感動や好奇心みたいなものがもはやなかなか産まれない。一周回ってコンビニスイーツで十分だったりコージーコーナーのシュークリームが食べたかったり。でも何年かに一度はリリエンベルグやイデミスギノやパリセヴェイユなど自分の中のテッパンケーキを食べたくなる程度。チョコレートに至っては前職や友人関係で頂いたりででピンからキリまで(チロルチョコからブルガリまで)散々食べてお腹いっぱいなわけであります。

だから自分にとってはもはやフランスで食べるお菓子よりも京都で食べる和菓子のほうが新鮮でわくわくすることも多い。安上がりですね。

本に話を戻すと、ここには東京や大阪京都、いくつかの地方の甘味店とそれにまつわるストーリーが深い取材とともに記されており、いわゆるストーリーを味わいたくなる内容なんです。

しかしながら「冬季限定」みたいなものもいくつかあるし(そもそも毎日食べられるほどあんこ中毒ではない)そんなにお店は巡れなかったけれど、和菓子の入り口をのぞいて嬉しくなったのでした。調べていくうちに、本にはないけれど予約制曜日限定みたいなお店とかふらっと行けないけれどとてつもなく食べてみたいお店もいくつかあったので、必ずまた行くぞ!ということで、来月あたり行けそうですね。わくわく。

あんみつは2つ。街なかにある「月ヶ瀬」と銀閣寺の近くの「㐂み家」月ヶ瀬のあんみつは寒天とこしあんが活きる。

しっかり四角形状を成していますが食べるとやわらかつるんとなめらか。歯ごたえぷりぷりとした「寒天」と聞いて想像するそれではありません。HPを見ると「月ヶ瀬のあんみつの命は寒天」と書かれていてなるほど納得。

昭和初期、東京生まれのあんみつを、京菓子用の上質な素材で作り、京都ならではのあんみつが生まれました。

HPにはそんな記載も。やはりシンプルな食べものは素材と腕がダイレクトに伝わる。写真でも分かるようにこしあんは薄紫のようなかなり透き通った上品な色。そういう味・甘さ。

㐂み家のあんみつは蜜と豆が活きる。

歯ごたえのある寒天・もちもちなめらか白玉・ほどよい酸味の杏・バニラアイスそのどれもが美味しいのだけれどなぜだか黒蜜の上品な味が記憶に残る。そしてふっくらした赤えんどう豆。よくある味じゃない(語彙…)あぁ、美味しかったことは覚えているけど表現できるほどは覚えていない…ただ「あんみつじゃなく豆かんを選んでも良かったな」そう思ったことはしっかり覚えている。もう一度食べなくては。

本でよんだんだったか、豆かんはふつう関東にしかないものらしい。それでも人気商品として残る。そういう味なんだな。えー食べたい。

 

あとはあんみつ以外の京都グルメの写真を貼りましょう。京都の定番甘味もしっかりと。

宿の近くの人気店。今西軒のおはぎ。きな粉やこしあんは売り切れ。くやしい。3つは食べられないけれども。

出町ふたば。発売時間に京都伊勢丹で少しだけ並んで購入。もちもち赤ちゃんのほっぺみたいなお餅。餅嫌いの夫も喜んで食べていた(ような気がする)ラ・ヴァチュールのタルトタタン。やっと行けた〜。前回出張に絡めていこうとした時は品切れでトボトボ帰ったっけ。味を詳しく思い出せないけど「あぁ、このタルトタタンの味は他にはないなぁ」と思ったことは覚えている。ヨーグルトソースでしたっけ?ともぴったり。でもすごい高かった記憶。700円以上じゃなかったかしら?名物おばあちゃまは天に召されて今はお孫さんがおしゃれに切り盛り。最後の日の朝ごパン。お店がかわいい。出発直前。アンデルセンのフルーツサンド。ドライフルーツのパンでフルーツサンド。これが本当のフルーツサンド。前夜、夫はサウナに行ったんだったか???一人でスペインバルにお邪魔する。有名店「サントレス」人気店なのに気さくで「世界旅行に行くんですか!」なんてお店の人とおしゃべり。スペイン美食の町サン・セバスチャンについて聞いてみたり。宿の近くの仕出しお弁当・お寿司屋さん。リーズナブルに楽しめたよ。

はじめてのおばんざい。このあと海外だったのでおあずけ前の日本酒。冷酒はおいしい。夫が見つけたまぜ麺(ラーメン)屋さん、日本食のような出汁が効いていてものすごく美味しかった。「Japaneseまぜ麺MARUTA」(覚えていないので夫ブログでカンニング

secondlife.hatenablog.com

〜日本で街歩き〜茨城の思い出 椿・甘味・トルコ

退院をしても1週間位は原因のよくわからない不調っぷりで1週間ほど微熱を出して体のいろいろな箇所を痛めて寝ていた。今となっては通過点だけどあの時は、入院治療までしたのになんでなんで〜とウツウツとしていたな。元気になってよかったよかった。部屋で一日中ゴホゴホとしておりひとつ屋根の下だった両親にも心配かけた。

3月頭に夫が帰国。ありがとう。

茨城のご実家で二人お世話になる。運転練習にお義父さんに付き合っていただいたり、お義母さんと夫の妹さんには美味しい食事(餃子、とり天、チキンマーマレード、豚汁、煮魚、すき焼き、肉じゃが、美味しい野菜副菜の数々 etc)や気遣いをたくさんいただき大変お世話になり、感謝しきり。自分がそのような立場にいつかなれるとしたら同じようにできるようにしよう。お義父さんのカプチーノ?も妹さんのご主人の淹れるコーヒーも何度もいただきとっても美味しかった。

学校がお休みになった姪っ子ちゃんたちには折り紙を折ったり漫画を借りたりたくさん遊んでもらった上に「マリさん29歳でしょ」「25歳にしか見えない!」などリップサービスをたくさんいただく。今よりもおばさんになったら傷を癒やすようにこの日のことを思い出しますね。

4月から1年生の甥っ子くんは「ホワイトデーに作るフルーチェ」をずっと楽しみにしていてかわいかった。フルーチェ美味しかったな。

夫はカメラが大好き。

お家の近くのケーキ屋さん。アジアでは食べられず、帰国してからは脂質制限で食べられずだったので、生クリームショートケーキとってもおいしかった…ショートケーキはクリームとスポンジケーキが同時に無くなると乳脂の重さもスポンジの粒子の邪魔感もなく美味だと思うのですが、これ、とてもそういった感じで美味しかった。地域密着のお店はきっとリピーターが多くすぐに「味が落ちたわよねぇ」など噂になるのでは?と思うので大変なことも多いでしょう。また食べたいな。

これは見本のレプリカ

さて、こちらが夫のトルコのお土産。先述の通り夫のご実家には小学生以下3人の甥姪ちゃんが居るため、おみやを買う時は「子どもたちお菓子を山程食べるから」とたくさん買い込む夫。今回も3kgくらい?の巨大で重いお菓子を抱えて帰ってきたのですが、残念ながら子どもたちのお口に合わなかった模様。連日残念そうなボヤきをしていた。

中東はナッツが取れるし良く食べるようで、パートフィロ(とても薄いパイ生地)とナッツ(ピスタチオ&くるみ)の組み合わせ&形違いでいくつもの種類があった。シロップに浸されてとても甘いと聞いていたけれど、甘さ的にはとても上品でおいしかった。お土産のトルココーヒーにもぴったり。パートフィロオーストリアの「アプフェルストゥルーデル」に派生しており、やはりヨーロッパお菓子周遊ができるなら欧州の玄関口トルコから参りたい所存。

4色の断面が出ているお菓子もお土産のひとつ。水飴のようなグミゼリーのようなベースにヘーゼルナッツやピスタチオ。なかなかフレーバーが強めに効いており…トルコ、なかなかやるなぁという印象(湾曲表現)。なにはともあれお菓子に貪欲な私はお土産でとても楽しませてもらいました。

こちらはお土産にしたクッキー詰め合わせ。「カントリーマアムより美味しい!」と姪っ子ちゃんに言っていただく。日本一売れているクッキーに勝った!(原価はこちらが高いので反則勝ちだけど)小嶋ルミさんのレシピは絶対おいしくできる。すごいなぁ。ココア味はくるみクッキーの展開レシピで作ったら思った以上にココアが吸水して硬めの仕上がりに。リベンジを誓う。

〜インド ハイデラバード〜おじさんが集うクッキー屋さんで名物「Osmania Biscuit」に大満足!

アウランガーバードから飛行機でハイデラバードへ。バードバードうるさいなぁと思います?「アー(a)バード」で「街」という意味なのでこうなっちゃうみたいです。この街には大きな用はなかったのですが、中継ポイント的には砦やグルメが楽しめそうなので参りました。

観光スポットは別の記事にするとして、今回は食いしん坊情報です。この街はユネスコで「美食創造都市」に選ばれているのだとか。そして観光資源は多くはないけれどITシティとしてはインド第2位とも言われる立派な街です! ハイデラバードだけでなく「インド」からのお菓子のお土産にぴったりだなぁと思ったので紹介します。

【Nimrah Cafe&Bakeryでオスマニアビスケット】

チャールミナールという塔に遊びに行ったとき「Bakery」の文字が目に入り、何かしらと見に行きました。するとそこに広がるワンダーランド!クッキー屋さんです。いろんな種類の焼きたてのクッキーが所狭しと。日本で言えば「ステラおばさん」のお店がもっと個人商店のようになって、量もモリモリと並んでいるイメージです。なのに店内は「おじさん」ばかり…???(愛を込めて「おじさん」と書いています)

近くにイスラムの大きなモスクがあったりムスリムの女性向けの洋装店も多かったのでそういった背景なのかしら。それとも来店のタイミングかしら。

混雑する店内でモジモジしているとお店のおじさんが焼きたてを私と夫にひとつずつくれました。はぁ焼きたてのクッキーって美味しいなぁミャンマーにもあったけれど「出来立てを試食」できると食指がとても動きます!)

f:id:voir-en-rose:20200210151249j:imageおじさんというには若い男の子も。
f:id:voir-en-rose:20200210151313j:image一枚十円もしないので10枚違うのをくださいとお願いしました。正直な話、宿に持ち帰り食べると「あれ、こんな味だったっけ?」と思いました。わはは。美味しいんですけど、焼きたての感動が強すぎて。

後々調べてみると、メニューにもある「Osmania Biscuit/オスマニア ビスケット」がハイデラバードの名物のよう。Wikipediaから説明を拝借しますと「ニザーム王国の王様(オスマンさん)が作らせたクッキー」ニザーム王国はムガル帝国(インドの外から来た勢力ですがインドの大部分を支配した)が衰退した後に各地方でできた国だとか。オスマンさんはインド有数の資産家で世界最大級のダイヤモンドを文鎮に使っていたのだとか。文鎮…

味わいとしては割と普通のクッキーで、塩味が少し効いているのが特徴のようです。と思ったら「ミルクパウダー、カスタードパウダー、カルダモン、サフラン」が入るレシピもありました。クッキー文化はイギリスから入ったのだと思いますが、なんで塩味なんだろう。どこの国も大抵、宗主国から持ち込まれた食べ物は自国のアレンジを加えて流行らせているのでインドではそれが塩味だったのかな(塩味のレモネードもあるくらいなので)

www.archanaskitchen.com

私が行ったNimrahのクッキーは少し個性的な味がしたのでカスタードパウダーとカルダモンあたりが入っていたのかな?ちなみに「イラニチャイ」というイラン風チャイに合わせるのが一番のよう。イラニチャイは少しカラメルっぽくてクリーミーのよう(私はチャンスなく飲めず)レシピを見ると生クリームが入るので火が入りやすくてそういった風味なのかな)

ちなみにこのお店の他にも「Karachi Bakery」というお店もありそちらの方が有名。同店は本当に人気のお店でインド中の主要空港にお店があります。ハイデラバードではお店に行けなかったけどデリーの空港でお土産に買いました。

f:id:voir-en-rose:20200113201627j:plainこれはハイデラバード空港国内線のお店

www.karachibakery.com

20枚ほどカントリーマアムくらいの立派なサイズのクッキーが個包装で箱詰めされて2〜300円とスーパー価格で買えちゃいます。しかも種類によってはバター100%でとても上等で美味しい!味とコストのバランスが最強です。しかも紙袋付き。「インドっぽいか?」と言うと「うーん」と言う感じもするかもしれないので、お勧めはカシューナッツかな(インドで食べるカシューナッツのカレーはとても美味しい。それにインド産のカシューナッツはあまり知られていない気がするので。)。インド各地の空港で確かにこのクッキー屋さんの手提げをたくさん見かけたので、インドのお土産にぴったりだなぁと感心しました。

インドは乳製品をたくさん消費する為か、乳製品を使った食べ物のクオリティがとても高いし安価です。なのでこの味とコストに納得なのでした。

Nimrahのお店の紹介のつもりがKarachi激推しになってしまいましたが、結論としてはどちらも楽しくてオススメです。