〜インド ジャイサルメールの砂漠でラクダ歩き① 〜青空ホテルで凍えながら見る満天の星

ジャイサルメールに来た一番の目的は砂漠をラクダに乗って移動する「キャメルサファリ」、ちょうど2019年〜2020年を跨ぐ時期と重なっていたので年越しの2泊3日(12/30〜1/1)のサファリツアーをゲストハウスで申し込みました。12/30に街からジープ(らしきもの)に乗りオアシスを通ってラクダライドの砂漠へ。

ミモザが咲いていた。↓オアシスの水はきれいで、現地の人は飲用など生活用水になっているそう。透き通ったブルーグリーンでした。

足を大きく開いて乗るし「ダイエットマシン ジョーバ」のごとく大きく揺れるので、ラクダに乗るのは楽じゃない!とラクダに乗った日本人なら駄洒落の一つも言いたくなる乗り心地。草や木がはえる道をしばらく歩いたら、サラサラの砂が一面に広がる砂漠に到着。ここが今日のキャンプサイトです。

美しいサンセットを見てから夕飯です。ラクダ遣いの青年が作るのは立派なカリーセット!レンガ3つに小枝を集めてマッチで火をつければコンロの出来上がりなのです。まな板もなく砂漠の真ん中でたくさんの料理を作ってくれました。夜は満天の星空。ミャンマーやネパールで見た星空を凌ぐ素晴らしい夜でした(夫は流星をいくつも見たそう)。その後は早々に砂漠の上に布団を敷き、青空ホテルに宿泊(野宿)したのでした。と、きれいに終わりたいところですが、しかしこの年ジャイサルメールは20年に1度だかの極寒(後日知り合った日本人のご夫妻に教えていただきました)本当に打ち震えながら寝ました…日本の冬と変わらない気温だった。寒くて頭まで布団をかぶっていたので、寝ていたら犬が顔の上に乗ってきてそれはそれは恐ろしかった…(噛まれたばかりなので)

この日のホテル。ベッドみたいなものは食事をするときの椅子で、布団は砂に直接敷きます。

翌朝も手作り朝ごはんでスタート。中継点まで1〜2時間ラクダに乗り、また違うラクダ遣いの方と合流します。初日の青年たちは22歳、14歳、11歳くらいの青年・少年たち。22歳のリーダーはいくらか英語が話せた。自分の給料は月に2万ルピー(3万円ほど)だという。確かに50ルピー(80円ほど)もあれば簡単な屋台ごはんが食べられるインドならありうる話。支払った全体の参加費はそれなりの価格であったので彼の手元にはその内ほんの僅かしか入らないのだな…残念だな、と思ったが社会では往々にしてあることだ。極寒の中彼らは下は薄手のパジャマみたいなぺらぺらのズボン一枚で過ごしている。お金がないというよりはそれが一種の民族衣装のようだ。だからどうということではない、彼らの暮らしがそこにあった。