これは我が家のお化粧室。
ジヴェルニーで買ってきたモネさん人形と、ドライのラヴェンダーリース。
私だけのモネさん。(正確には私と旦那さん。)
部屋は退去目前ですが、国立西洋美術館で松方コレクション展を見てきた。
https://artexhibition.jp/matsukata2019/highlight/
造船会社の社長さん、松方さん。
戦争における特需で儲け、その財を「本物をしらぬ日本の美術学生に見せてやりたい!」と西洋美術購入に充て、美術館設立を夢見たけれど、金融恐慌で事業は低迷。
絵画は財を得る為に販売&戦争時の差し押さえで没収もあり…と、ストーリーのある松方さんのコレクション。
直接ジヴェルニーでモネさんから絵画を購入したことも有名です。
入って1枚目の睡蓮は西洋美術館に常設の、モネもお気に入りだったという一枚。
https://www.nmwa.go.jp/jp/collection/1959-0151.html
これぞ睡蓮!と思うモネさんブルー。
しっとり青とも紫とも言えない水面に、花や葉が浮かぶ。
オルセーの太鼓橋の睡蓮のような、きらきらきらめく緑とお花は、同じ景色を描いているとは思えないほど。(下の写真は現地)
(国内なら地中美術館、フランスならマルモッタンモネ美術館にいけば、もっとたくさんの振り幅の色彩表現豊かな睡蓮がある)
そのほかに、戦後の狂乱で半分以上が破損&行方不明になっていた、大きな睡蓮画の修復後のお披露目がありました。
↑これはデジタル推定修復だそう。
(すごい技術や推定を駆使したのは分かるが、ピンとこなかった。言い換えれば、それだけ自然にできているとも言える)
と、モネしかないわけでは決してないのですが、わたしが書くとこうなってしまう。
戦争画も多く、戦争特需で財を成したことを理解しているようなコレクション。
昨年「ビュール・レ コレクション」を訪問したが、個人コレクションは百年以上の単位での絵画の時流の移ろいを感じながら鑑賞できるので楽しい。彫刻もあり、ボリュームのある展示でたのしめた。
ふらりとその日に決めて行ったら、入院を告げられてなかった仲の良い友人にたまたま館内で鉢合わせ、たくさんおしゃべりができた。
晴れやかな気持ちに。
ありがたやー。