トライアローグ/横浜美術館

標記の通り、横浜美術館の企画展へ行ってきた。トライアローグは富山/愛知/横浜の3公立美術館の所蔵品を元にした企画展。20世紀西洋(欧米)美術。

企画展の説明にもあったことだが、日本での西洋美術の収集は倉敷の大原美術館・上野の国立西洋美術館(松方幸次郎)が先駆けになっていていて、モネ贔屓の私としては好きなコレクションが多いわけですが、上気の3公立美術館は開館も収集もそれに続く時代です。

といわけで美術展の入り口はまずピカソから始まる。

費用的にもそう膨大なわけではない公立美術館だからか、企画というか魅せ方の切り口を工夫して、持っているもので面白く見せてくれているなぁという感じ。「協賛;〇〇新聞」とかないのでね。

時代別に3部構成になっていて、1900/1930/1960年代と分かれている。

スペシャル企画 | トライアローグ:横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション | 横浜美術館

↑これを見れば20世紀西洋美術が一目瞭然!!

今回の鑑賞で良かったのは、やっぱりピカソは魅力的だなぁ、というのと、新しく気になる美術家の方をたくさん知れたこと。

ピカソは人生がユニークで引き込まれる。キュビズムの見方を知ったとき「ピカソってヘタウマな芸術家じゃないんだ!」と知ったり、青の時代やバラ色の時代と作風がどんどん変わっていって、どんな人生だったんだろう?と興味をそそられる

(その昔ポーラ美術館で「ピカソシャガール展」で時系列で観たから記憶に残っている)

スペインに行ったらピカソ美術館にはぜひ行きたい…

ピカソと言ったらフランスの写真家ロベール・ドアノーの撮った「ピカソのパン」という写真がとても好きなのです

数年前ドアノーの写真展が静岡で開かれたときはわざわざ行ったのです。そして大満足で帰ったのです。懐かしいな。

と思ったら、来月から渋谷のBunkamuraで写真展が…行こう、行こう。

 

 その他、展示で見て印象的だった人の名前を覚書に。後で調べよう。

 

ワシリー・カンディンスキー

クルト・シュヴィッタース  コラージュ作品

ジャン・アルプ 死んだ妻をモチーフにトリを/自然物からの抽象

マックス・エルンスト ブルー・イン・モーション

サム・フランシス

メレット・オッペンハイム りす

ブリジット・ライリー 揺らぐカラフルなモチーフ。氏の作品を見る経験の豊かさ。

白髪一雄 贅沢な絵の具で流れるような

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そして、クリスト

ほぼ日刊イトイ新聞 - クリストさんとの短い対話。

クリストの展示は展示内容で興味を持ったことと実際のパフォーマンスが全然かけ離れてすごかったんだけれど。億単位のお金を掛けてドイツの議事堂やフランスの橋を巨大な布で包んだり、やアメリカや日本(茨城)で巨大な傘を開いたり、なんだか楽しそうなことをしている。

つい好きな作品をめがけて美術展示を見に行くけれど、思わぬ出会いがあるのも楽しいですね。

美術を前にすると、それに集中して、作品が生まれた背景とか解釈・その時代・想像などに想いが行くので日常と別の時間を過ごせることが好きだと実感したのでした。(日常もいいのですけどね)

f:id:voir-en-rose:20210129211240j:plainモネを発見f:id:voir-en-rose:20210129211309j:plain突然の巨大カラスf:id:voir-en-rose:20210129211323j:plain横尾忠則 静物画なのに家が、森が、テーブルに。こんな発想を持ちたいものです。f:id:voir-en-rose:20210129211334j:plain

f:id:voir-en-rose:20210129211345j:plainどんなシュークリームだったんだろう。f:id:voir-en-rose:20210129211357j:plain芸術家は巴里(パリ)に憧れる。