〜ネパール山歩き〜ヒマラヤを臨む2泊3日のハイキング(よぼよぼ牛歩隊)

ミャンマーからバンコクで乗り継ぎネパールカトマンズに到着。2泊した後、ポカラという国の中央あたりの街へ移動。ここはヒマラヤの中でも大きな山アンナプルナやマチャプチャレが近い、大抵のトレッキングのはじまりの街です。(エベレストは国の東側)カトマンズから大した距離はないのですが、ネパールは山の国ゆえ7〜8時間のマウンテンドライブです(激揺れ観光バス移動)。ポカラで2泊し、翌朝、ヒマラヤの山を臨む2泊3日のハイキングに出発しました。

1日目は標高900mのポカラから車で1時間ほど、ナヤプル(1,050m)へ向かいハイキングのスタート!ガンドルン(1,950m)まで歩きます。2日目にガンドルンを一旦下り、トルカ(1,650m)へ。最終日は下り上りを繰り返しダンプス(1,799m)まで歩き、車でポカラへ帰りました。(標高を書き出すと、前後関係が??なところもあるので大体で捉えてくださいませ)

カトマンズの「Adventure bound」で予約。事前にメールでやりとりし、日本語のガイドさんもお願いしました(ネパールの山男Rajさん)。ホテルで落ち合い、まずはドライブ。早速絶景です!が、これからもーっと山が近くなっていくとのこと。

午前中は本当になだらかな道で「ああ、このプランは牧歌的なハイキングなんだなぁ」とガイドさんとお喋りしながら歩きました。お昼はダルバート。山小屋では男の人たちが山羊を捌いていました。グロテスクにはなぜか感じなかった。「今夜は山羊だ!肉だ!わくわく!いままでありがとうな!」的ななネパール男性の笑顔の捌きだったからかな。棚田であり、棚状の土地には家もあります。ネパールは本当に山岳地帯なので山を工夫して住居を構え食べ物を作ります。

午後からは恐怖の上り、上り、上り、階段、階段、階段…!8月に気胸の手術をした影響か心拍数が上がるとゼーゼーする為、のろりのろりと牛歩を全うします。最後は夫に荷物を持ってもらいながらなんとか到着。山小屋に一泊します。12月なので、夜はとにかく寒かった……!翌朝は早起き。きれいに晴れてくれてガンドルンの宿からはアンナプルナサウス(8,000m)とマチャプチャレ(7,000m)がきれいに見えます。日の出は逆方向なのですが、陽に照らされた山が赤く染まりとても美しかった。ガイドさんが持ってきてくれた熱々のミルクティーを寒空の下飲みました。

どこも棚田

チョコレートをせがまれ、泣く泣く渡す(わたしは食い意地が張っているので少々躊躇したが、彼女たちの風貌から、いつでも自由にチョコレートが食べられるお嬢さんではないであろうことを想い、渡すと、お姉ちゃんは妹に渡し、ギュッと握りしめていた。)

一泊目の町、ガンドルンへの入り口。最後の鬼階段。

リュックの二個持ち!(夫)

マチャプチャレはその見た目からフィッシュテールと呼ばれている。これは人が登ってはならない聖なる山。

↑アンナプルナサウス↑日の出のはじめ↓少し経った頃

寒い中、外で冷水で、洗い物!

グルンブレッドで朝ごはん。この辺りに住む「グルン族」のパン。ネパールは人口3,000万に満たない国ですが50くらいの民族があります。

2日目は怒涛の下りから。高めの下り階段が続きます。膝がぷるぷる。お昼はこの日もダルバートダルバートについては一つ前のエントリーをご参照ください)。昨日に輪をかけた牛歩っぷり。昨日はしゃかしゃか歩いていた夫も体調が悪く牛歩となり、夫婦で牛歩隊を結成しました。目標地点を短縮し少し短めの行程となり山小屋に着きました。この日の星空・満点の星とってもきれいだったなぁ。そしてネパールミルクティー!ネパールで「チャ」というと甘いミルクティーなのですが、この日の山小屋のミルクティーは水牛のミルクだったみたい。味が濃厚なんだけどただ濃厚なだけでなく、ほーんのすこし野性味があってはじめての味わい。本当においしかった。

こんな山を下って登って。階段一段の高さが高く急なので、見た目よりは短時間で登れますが、とにかく大変。

朝は雪山がきれいでも10時11時になると雲が出る。

山と山はしっかりした吊り橋で繋がっています。

幾つもの山が蜃気楼のように重なります。棚田はジャガイモの薄切りのように見えます。

牛がいてこれ以上進めません!

ガイドのラジさん。日本語が本当に上手でネパールの色々なことを教えてくれました。優しくて頼りになります。

3日目は下りがメインで登りがほとんど!と聞いており楽かな?と思っていたのだけど、前日の怒涛の下りによる筋肉痛でよぼよぼシニア牛歩隊に…上りが辛い私と下りが辛い夫でなかなか進まない。それでもガイドさんは優しくペースを作ってくれます。この日も行程を短縮し車の待機場所までなんとか辿り着き下山しました。水牛のモモ(チベット風餃子)がご褒美のランチ。お腹いっぱいになりホテルへ帰りました。

こんなひーひー言ってる山道ですがお住まいの皆さんにとってはただの生活通路。重い荷物を持ち歩かれています。

山と牛の写真が撮れて嬉しかったです…しかしこの牛は贅沢な景色の場所に住んでいる。

写真では分かりにくいですが銀光りや透明感のある天然石のようなものまで、石ころがとってもきれいだったんです。ガイドさんは「無料のおみやげたくさんどうぞ!」と 笑

ダンプスはにぎやかできれいな町。

ネパールではいたるところで色とりどりの旗のような布を見かけます。幸福のための宗教的なおまじないなのだとか。

「ハイキングコース」から想像したよりずっと大変だったんだけど、ヒマラヤの絶景や星空、朝焼け夕焼け、山小屋での食事、ガイドさんから聞いたネパールの話などとても特別な体験になりました。参加して本当によかったです。わたしのような体力がない人でもなんとかなったのでネパールに行く方には是非おすすめしたいです。