〜タイ チェンマイで街歩き〜 首長族やモン族の村を訪れ民族について考える

チェンマイトゥクトゥクを一日チャーター(1,000バーツ)し、郊外の目的地へ連れて行ってもらった。

まずはいくつかの少数民族が暮らす村「Baan Tong Luang Village」を訪れた。日本では「首長族」として紹介されているカヤン族をはじめ幾つかの民族の皆さんが暮らす村。村といっても作られた村でもともとそこに住んでいるわけではない。主にミャンマーからの難民(理由は様々)が多いそう。

500バーツ(1800円とかなり高額!)支払い、少数民族の方々の暮らしや居住まいを眺め写真を撮らせてもらう。「人間動物園」と表現されることもある賛否ある村で、人間の道徳を扱う機関からは批判されている。ただし、生業としてこの場所を選んだという方もいる為(いくらか決まった賃金&チップや工芸品の販売収益が得られる模様。他の職業の選択肢がどれほどあるかというのもありますが。)、否定的な報道によって訪れる人が減ることの方が困ると語る方もいるみたいです。

また、タイではミャンマーからの難民を受け入れているとも言えるし、言い方を悪くすれば観光産業として利用している、と見ることもできるようです。(難民の方達は現在タイに居ることは許されているが何の保証もないし、他の国に渡ることも許されなかった模様。)

かわいい

みかん売りおばちゃん

おみやげを買ったら写真を撮ってくれたよ

 

背景はともあれ、ご覧の通り皆さん美しく、可愛く笑顔が素敵なことが強く印象に残る訪問でした。

 

もう一箇所はモン族の村(Hmong Village)

こちらはリアルにモン族の方々が居住している村で入場料などはありませんが、「商い」という面で暮らしが見られる...というかただただ土産物屋が続く道です。

古くは中国にいた山間部に居住する民族。漢族(中国の大多数の人々)に押されラオスなどへ南下。世界大戦で武力にされたりその後の諍いなどがあり、政治的背景からタイをはじめ世界各地に難民として逃れ、居住している模様。

このモン族はアヘンの栽培をこっそりやって生計を立てていたが、タイの前国王が状況を憂い、王室のプロジェクトで取って代わる作物(高原いちごやお茶など)の栽培斡旋をおこない立て直したのだと言われている。ただ、他の地域含め、国王が亡くなってからはきちんと維持できていない村も散見されるとか。

↑なぜ大福?と思ったが、穫れた苺の大福なんですね

民族や国籍は大きなアイデンティティーですが先天的には自分で選択するものではないので、それによって身の危険や選択の狭まりがあるというのは、世の不条理というか不思議というか、やるせなさを感じます。大人になったり世の中が変われば自分で変更することができる場合もありますが、特に子どもの頃は選べません。

民族衣装を着た子どもは可愛くて旅行者に人気なので、一緒に写真を撮らせチップをねだらせていることもありますが、学校に行く年齢になったら通い、自分の境遇を知って道を選択できたらと思います。(村の中にも学校はきちんとあるようでした)とにかく無知を知った一日でした。いやはや。

最後はモン族の村から程近い「ワットプラタート・ドーイステープ」という寺院へ。チェンマイの中でも規模が大きな寺院で観光客が多く居ました。

寺院には関係ありませんが、階段でアメリカかな?のおばあちゃまに「素敵なイヤリングねぇ」と褒められたことが嬉しく印象的でした。わたしもそう在りたい!

ブッダの横に国王様というのがタイ王国ですね

トゥクトゥクは風通しが良すぎる乗り物なので、排気ガスが非常に気になり完全防備

Hmong villageの壮大な竹!!