粉の話

秋からお菓子を教えに出かけられることになったので、試作をしながら色々な粉に手を出して試して楽しんでいる。

 

スーパーバイオレット(蛋白6.2%/灰分0.35%)

バイオレット(7.1%/0.33%)

エクリチュール(9.2%/0.43%)

ドルチェ(9.3%/0.34%)

E65(TypeER)(12.2%/0.7%)

(上の方が軽やかに仕上がるタイプでE65はリスドォルなどと同じもはや準強力粉)

 

知識は合ったけれど、こうも粉で違うのね〜とばかりに仕上がりが変わってくる

以下覚書程度に...

『マフィン』ドルチェとスーパーバイオレット

前者は腹持ち良さそうなしっかりとした食感で、蛋白の少ない後者はカップケーキと呼びたくなるほわんほわん食感。

『クッキー』エクリチュールとドルチェ

前者はほろほろと歯が要らないような崩れるような食感で粉の旨みがある、後者は多少噛みごたえのある家庭的な味わいで卵や乳の風味を活かす

E65はうまみがあるがさすがに単体だと硬い

『パートブリゼ(タルトの底生地・甘くないタイプ)』エクリチュールとTypeER
どちらもうまいが、エクリチュールではさらさらと崩壊性がありすぎて上部の生地とマッチしないが、TypeERは崩壊性がありながらもボディ感があってきちんと噛み締められる

 

単に、その材料をどれだけ入れるかだけでなく、どの材料を使うかでまたレシピも大きく変わるわねぇと、愉しいけれど迷います。

お菓子作りを楽しんだり、家族や身近な人を喜ばせるのに、こんなに沢山の種類の粉はなくったって十分な気もするけれど(お値段も張りますし)、8色の絵の具か24色の絵の具か、どっちを使って絵を書きますかって、そんなようなことな気がします。8色でもまぜりゃ無限大ですからね。

でも24色じゃないとできないことも山ほどあって、今はそれが愉しい。

 

今は広いお菓子の材料の世界を楽しみながらも、またそのうち「フラワー」一択の世界に戻るのもそれは愉しいことでしょう。

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