〜インド ジョードプルで街歩き〜城砦のあるブルーシティで野犬に噛まれて病院へ

カトマンズからデリーを経由しジョードプルへ。北西インドのラジャスターン州です。15世紀に首都が置かれ、当時の王様が「メヘランガール城」を建設。町の名物です。また青色に塗られた民家が多いので「ブルーシティ」と呼ばれていています。昔は上位カーストの家を青く塗っていましたが、今はどの家でもOKで、虫除けや涼感効果などが狙いだそう。ここでは地球の歩き方に掲載のあった「Hill View Guesthouse」に滞在。いわゆる安宿なのですが、とても景色の良い宿でした。メヘランガール城の入り口まですぐで便利です。

朝、部屋の窓からの眺め

朝食を食べるテラス

時計塔が町の中心地にあり、青空八百屋、お菓子屋さんなど商店がにぎやか。街中は騒々しく元気を吸われたのですが、さすが「激甘スイーツ」で有名なインド、活気のあるお菓子屋さんをいくつか覗いて購入したら、なんだか力が湧いてきました。インド菓子は歴史が古くユニークなので別の記事にまとめて書きたいと思っています。

サリー用の布はどれもきれい

さて、そんなこんなで街を満喫していた3日目に事件は起こるのです。目的地があるけど行き方が分からず小道を夫とうろうろしていました。子犬がいて、かわいいなぁと軽く目をやったら、親犬がワンワンと威嚇!ひー!と思った時には右ふくらはぎをガブリ!とやられました。噛まれた直後はショックや怖さで痛みを感じなかったのですが、ズボンをめくると血がたらり。ひー!!とにかく早く病院にいかなきゃと保険会社(東京海上)へ夫が連絡してくれ、キャッシュレス診療&紹介してもらった外国人可の病院へ急ぎました。

「Goyal Hospital」という病院。医師に診てもらい狂犬病ワクチン、抗生剤、破傷病のワクチンなど注射をたくさん。人間も動物も口には雑菌が山ほどいるので傷口の洗浄が必要だったのですが、この注射が恐ろしく痛かったです。傷口を囲むように何箇所も注射器を射し傷口の血を中から洗い出すのです(日本語が難しい。ところてん式に、綺麗な液体で汚い液体を出す)。動物の噛み傷は感染リスクが高いので絆創膏で封をしない方がいいそうなんですが、血がたくさん出ているので流石にしばらくは貼っていました。傷口の大きさは絆創膏で隠れる程度なのですが脂肪層が見えるほど深めだし足が腫れていて歩くのが痛いしで3日ほどは痛み止めを飲んだり、派手に動かず過ごしました。ちなみに病院では服用の抗生剤を処方されず、宿に戻ってから「いいんだっけ⁉︎」と不安が募り募り、病院にメールで聞いたところ薬を紹介され薬局で買って服用しました。(インドは処方箋要らずでほとんどの薬が買える!)

新聞を読む仲良しおじさんを見て少し歩いたところで噛まれた…

私は噛まれる前に日本で3回予防接種をしていたので暴露後は3回で良いとなりました(2回でいいという話もある。又、予防接種をしていない人は5回打たないとならない)。保険会社の方にはとてもお世話になり2回目以降はも各地の病院を探して受診したい内容の伝達とキャッシュレス決済の手配としてくださり大変スムーズでした。(そういう病院は大抵旅行者に慣れている)とはいえ噛まれないに越したことはないので、犬には本当に気をつけましょう。今回噛まれたのは、「ツーリスト(歩行者)の少ない道だった」「子犬を見ていて威嚇された」「犬 の縄張りに入った?」のどれかかなぁと思うのです。観光客が往来する道の犬はよそ者の人間にも多少慣れているので攻撃してきにくいし町の人が追い払ってくれることも多いので比較的安心という気がします。

しかし、町の人は本当に優しく、足から血が出てる私をみた子どもが お父さんを連れてきて「病院に連れて行こうか」と言ってくれたり、近くの水道を教えてくれたり、その後の旅行でも「噛まれた」というと「ごめんねー」とか「類稀な経験だねー」とかいろんな心のこもった言葉をかけてくれました。

屋台で物を買う時も、常連さんがサポートしてくれることが多い

ちなみに日記を書いている現在は3週間ほど経過しているのでカサブタも小さくなってきて安心な感じです。