〜インド ムンバイで街歩き〜映画の舞台ドービーガートの洗濯物とボリウッド鑑賞、少しだけカーストのこと

とある日は「ドービーガート」へ。ここはインドを感じられる同国最大級の屋外洗濯場。洗濯を生業とするたくさんの家族が暮らしています(5,000人以上と言われるそうですが、絶対にそんなにはいない気がする。)中には所狭しと洗濯物が干され、洗濯岩がいたるところにあります。昔はこの洗濯岩で洗っていたそうですが、現在は大きなランドリーマシンが割とあちこちに見られます。岩で洗うのはジーンズくらいなのかしら?(真実は分からず。午後に行ったので既に洗濯物がたくさん干されていたけれど、午前中なら洗う様子を見学できるのかなぁ。)ちなみに、ドビーガートの入り口はひとつだけでして、入ろうとすると地元を牛耳るマフィアのような人にお金を要求されます(マフィアは言い過ぎか。そんなに怖い人では無いですが、住人では無い誰か)値切ろうとしても無理だし、言い値を払って入るしか無いのです。事前情報で知ってはいたものの、おー!と少し驚いたのでした。

サリーの布かな?とってもきれい

カースト制度カーストと職業の結びつきが根強いインド。あらゆるものを浄・不浄に分けるヒンドゥー社会。不浄に近い(汚れたものを洗う)洗濯のお仕事は低い方のカーストのお仕事です。カーストの低いであろう人を見ると、幸不幸という言葉よりも「懸命」「ひたむき」という言葉が頭をよぎります。もちろんチャイでブレイクしている時なんかはげらげら笑っている人もいるし、イヤホンで音楽を聴きながらご機嫌にお仕事してる人もいますので、国籍やカーストで人間の性質を四角四面に区切れるわけは無く、会ったひとたちがたまたまそうだったのでしょうけれども。

奥にはすぐに高層マンションやビル。インドらしい光景です。 

ちなみに、「インドに行くのはこわい!」と言っていた日本在住時に、私の気分が高まるように夫がNetflixでおしゃれインド映画「ムンバイダイアリーズ」を見つけてくれて一緒に見たのですが、主人公の一人がこのドービーガートで働く洗濯屋さんで、舞台にも使われていたのでした。カーストの違う男女の恋愛映画なのですが、カーストはインド映画の一大題材ですね。本当に。ずいぶん前にアカデミー賞をとった「スラムドッグミリオネア」もムンバイ近くのスラム街を舞台にしています。

映画話の流れで…ムンバイでは「ボリウッド」も見てきました!「はい?」って感じですよね。映画大国インドではムンバイ=ハリウッド的な場所なんで、ボリウッドでございます。日本にあってもおかしく無いしっかりした作りの映画館でも大人一人400円強くらい。お安い!英語やヒンドゥー語が大抵ですが、一番人気のありそうなヒンドゥー語の映画を見ました。全然何を言っているかは分からないのだけれど、英語であらすじを予習&起承転結が分かりやすいストーリー&笑うポイントみたいなところでは周りのインド人大爆笑!なので雰囲気にのまれて大変楽しめました。大人のラブコメだったのですがさすがインド映画、歌あり踊りありでミュージカルか?という感じ。もし、インドに行かれる際は、勇気を出して映画おすすめです(席が埋まっていそうな人気映画を選ぶと、映画を楽しむインド人の雰囲気が楽しめておおすすめです。)*我々はムンバイセントラル駅近くの映画館に行きました。

映画の料金は400円ほどで安い!といったものの、一食は屋台なら100円以下で食べられるのです。この映画館に縁がないインドの人たちも本当に本当に山ほどいる。インドでは1日に幾ら使うのかで、会う人も、見える景色も全く違ってくるように思います。

全然きれいじゃない。ムンバイの海。ここはインド?という感じで、若い男女がハグ(なんて可愛いもんじゃなかったけど)したりしていた。

終日女性専用車両

夫と困惑。残したけど。