ジョードプル観光のメインは「メヘランガール砦」15世紀からの建物です。マハラジャ(王侯貴族のような人たち)が住む素敵な立派なお城ですが、今は博物館化され一般公開されています(今も居住しているとガイドブックにありましたがどこに住んでいるんだろう??)。600ルピー(900円ほど)の入場料は少し高めですが日本語のオーディオガイドもついてきます。高い丘にあるので「ブルーシティ」の様子を見るにもうってつけでした。そもそもこの街は10 kmにも及ぶ城壁で囲まれていますが、その頂上にあるのがこの砦です。街の繁華街からしばらく歩き、頂上近くはかなりの急な坂。へーこらへーこら辿り着きます。インドにホリデー休暇の概念があるのか分かりませんが年末の為かすごい混雑!家族連れなどで賑わっていてこちらまで楽しい気分でした。
急な道を登るとリスがたくさん!インドとリスは結びつかなかったけど、食料を求めて観光地にはたくさんいます。
登り切ると全容が見えてきます。
攻めにくいように門を潜ると直角に道が繋がっています。
ちなみに「メヘランガール砦」は漫画ワンピースの舞台にもなっているのだとか(読んでいないけど)。難攻不落の砦として撃ち落とされたことがなく、そのため外部も内部もとても綺麗に残っています(=メンテナンスされています)。
見どころとしてはデザイン性の高い精巧な細工の数々。特に窓枠やドアの抜き模様や 手描きのデザイン。コピーペーストしたように同じデザインはほとんどなくよく見ると一つ一つ違うデザインになっており思わず感嘆のため息。調度品や衣類、絵画も展示されており巡っているとマハラジャの豪華な暮らしが目に映るようでうっとりしてしまいます。
透けた模様はどれも微妙に異なっています。空のブルーに建物が映えてきれい。
昔、王族の男性が亡くなると妻も共に殉職したそう。その際手形を残したそうです。
移動用のゾウの背に乗せる椅子。謎の動物がかわいすぎます。
天然染料で絵画を描いていました。↓インディゴは「インド India」も語源の一つのようです。
なんだかかわいい
天井画。復元されたものだとは思いますが、うつくしい。これもそれぞれの部屋で違ったデザインです。
この時代の中央アジア周辺の女性は夫以外の男性にはそうそう姿を見せないものでしたので、部屋から外を眺めるのが息抜きだったようです。なので精巧なデザインの窓枠は屋内からは外の様子がうかがい知れるけれど、外からは見えにくい構造になっており、時代背景から編み出された美しさなのでした。
屋内からはぼんやりと外が見える
女性だけで盛り上がる広間だったようです。日中は男女は別に生活をしていました。ここに商人などが売りに来たそうです。
姿を見せぬ為、位のある女性は籠で移動したわけです。籠の中に絵画が飾ってあり、心の豊かさを感じました。
ちなみにこの砦は最後のおみやげ屋さんもオススメ。手作り感のあるかわいいインド雑貨が並びます(長い旅行なのでおいそれとお土産を買えないもどかしさ・・・)たっぷり3〜4時間は見学しお城を後にしたのでした。
ちなみにインドで「必見!見るものを圧倒する立派な城砦」は、この「ジョードプル・ジャイサルメール砦」「アウランガーバード・ダウラターバード」「ハイデラーバード・ゴールコンダフォート」の3つが挙げられることが多いそう。その後他の2つにも行くわけですが、このジャイサルメール城が一番見ごたえがあって精巧&洗練されていました。(他の2つは攻撃を受けたことがあるので遺跡感がある)…ちなみにかの有名な「タージマハル」はお城ではなく霊廟です。(豪華なお墓のような)
東南アジアをめぐってきて他国で旧王宮を見たりもしましたが、インドはやはり違う!(語彙が少ない・・・)古来からの文明の潮流の違いをはっきりと城砦のデザイン性や素材に感じたのでした。
インドの人もとにかく多くおとずれる!
インドでは勤務中の小休憩によくチャイを飲んでいる。この砦の人の勤務制服はかわいい。
↓ターバンを巻き直すために広げているところ。とても長い。
ライトアップもきれい。