「冷やしておいしいマフィン」を作りたくてレシピを何度かこねくりまわしていた。
5回目のレシピで納得。2回目には及第点だったけれども、細かい違いを試してみたくなり、マフィン3個分の少ない量で何度か仕込む。
レシピ開発の仕事をしていたときも、こんな趣味みたいな微差の配合を組んで遊んでいたっけ。申し訳ない気分。
自分の中で「男性の嫌いなお菓子2大巨頭」は圧倒的王者スコーンと2位はマフィンとおもっている。粉のもそっと感を飲み物と合わせるのが好きな女性は多いが、男性は少ない。(なんて語り口調も現代では怒られるのか。性別じゃないのか)
ところで、マフィンには作り方が大きく2通りある
・オールインミックス(バターは溶かして混ぜるだけ膨張剤で生地をふくらませる)※マドレーヌはこの作り方が多い
・シュガーバッター(バターをホイップして含ませた空気で生地をふくらませる)※パウンドケーキはこの作り方が多い
前者はかんたんな割に十分美味しいのだけど、グルテンを感じやすく老化がわかり易い生地なので2日目以降はちょっといまいちかな?バターや砂糖が対粉60以上入らないと固く感じやすいだろうと思う。
後者はふわっと空気がふくまれているので冷めても、翌日もソフトな食感を表現しやすい。でも冷蔵するとバターのところが固く感じやすい。
というわけで、Mix手法で作りましたとさ(太白ごま油とバターの併用)
焼けたあと冷凍庫にそのまま直行させて30分後が一番ソフトでひんやりしておいしい。常温で当日、翌日、冷蔵で1日置いても平気。
最終配合よりももう少しリッチな方が冷やしたときに美味しいけれど、常温ではソフト過ぎ、もはやマフィンでないような食感にも思え、微調整して落とし所をつけた。